子育てを終えた母からいま子育て中の方へおくる、子育てでしない方が良い3つのこと

同じくらいの年頃の子を育てている方同士の情報交換では分からない、子育て中によくしそうなことで、思春期や大人になったときに後悔しそうなことをお話します。

1:感情的に叱らない

これはご自身と友人同士の関係を考えれば、感情的な言動をする人とは距離をおきたくなることからも分かると思います。

感情的に物事を話したり判断する人を信用できませんよね。

 

小さな子供にとって親は全世界そのものなのです。

大好きな親に怒られるというのは、胸が張り裂けんばかりに辛いことなのだそうです。それは恋愛時期の恋人と喧嘩してしまうことよりも辛く、まるで宇宙が崩壊してしまうのではないかと思うほどに辛いことなのだと先輩ママに教わりました。

 

叱る時は感情的にならず、いけないことなのだと伝わるように話してあげてください。

 

2:配偶者や親の悪口を聞かせない

子供の世界は純粋です。

たとえあなたが一時の感情で配偶者の悪口を言っていたとしても、子供には区別がつきません。

その悪口は子供の心の中に蓄積され、「ママが悪く言うのだからパパは悪い人に違いない。パパなんて嫌いだ」と成長とともに変化して行きます。

 

配偶者がそばにいない時ほど、相手のことを敬う言葉を子供に聞かせてあげてください。

きっとその子が成長したときには、他人を敬う気持ちを持った人になってくれると思います。

 

3:ご褒美で釣らない

これ、大事なことです。

子供たちが成長するにつれ、小さな頃には有効に見えるこの方法が一番のネックになってくるケースがあります。

 

娘と幼稚園で同級生だったAちゃんの話。

そのご家庭では普段から「早く着替えられたら大好きな○○を買ってあげる」と物で釣っていました。

幼稚園の年長さんの運動会の朝、かけっこで1等賞をとれたら××を買ってあげる」とAちゃんとお母様は約束しました。

その××は当時子供たちの中で流行っているおもちゃで、その××がどうしても欲しかったAちゃんはトラックを半円走るかけっこで、トラックの中を直線にショートカットして一番でゴールしました。

Aちゃんはそのまま応援していたお母様に向かいとびっきりの笑顔で「ママ〜Aちゃん一等とったよ〜!これで××買ってくれるよね〜」と大きな声で言いました。

 

同じ幼稚園で一緒だったBくん。このご家庭もAちゃんのママと同じように普段からご褒美のものでやる気にさせていました。

Bくんが小さな頃はまだそれでもよかったのです。

やがてBくんが小学校高学年になってくると、ご褒美はだんだん高価なゲーム機などになってきました。

中学生になると物に困っていないBくんに買い与えるおもちゃは見当たらなくなっていました。

そうなると現金になります。「お小遣いをあげるから」と。

でもお祖父様やお祖母様からも高額のお小遣いをもらっている子供たちにとって少しのお小遣いではご褒美になりません。

やがてご褒美に出せるものがなくなってしまいました。

高校受験に備えさせたくても、ご褒美のない頑張りはしてくれません。

いくら「自分のためなのよ」と話しても「自分のためなら、そんな将来はなくても良いから頑張らない」と聞く耳をもちません。

適当な高校に進学したBくんのお母様は「反抗期と高校受験が重なるなら中学受験をさせとくんだったわ」と言っていましたが、問題はそこではないことに気がついてはいないようでした。

そうなると当然大学受験だって力が入りません。

結局Bくんのお母様が推薦入試用の作文を書いて送り、かってに合格をとった大学へ進学してもらいました。

 

ご褒美はやがて尽きてしまいます。

人は次々とより上を望むものだからです。

でも社会にでたらご褒美がなくたって頑張らなければならないのです。

そのときに「ご褒美の価値=頑張りの価値」という価値観を持っていると辛いのではないでしょうか。

 

子供が頑張ったときにはギュッと抱きしめて「よく頑張ったね。すごいね」と褒めてあげてください。

ただ優しい言葉と一緒にギュッと抱きしめるだけで良いのです。

この行為が子供の情緒を安定させる効果がありながら、頑張るってなんだか分からないけど心地よい嬉しいことなのだなと思うことにつながるのです。

ギュッと抱きしめると子供の脳では成長ホルモンがたくさん分泌されるとも言われています。

 

少し極端な例をあげましたが、多かれ少なかれご褒美作戦ばかりで育てることは弊害があります。

いま読んでくれているあなたのように、時を選び上手にご褒美をつかうことは良いと思います。

成功談は書籍になったり人に話したりして情報が豊富ですが、悔やまれたことや恥ずかしいことはなかなか情報としてまわりません。
私が見てきたことがこれから未来ある子供たちを育てている方々の役にたてたら、そんな嬉しいことはありません。

 

 

子育てを終えた母からいま子育て中の方へおくる、子育てでしない方が良い3つのことでした。