言葉の誤用が気になる時はありませんか?
最近コンビニやスーパーで会計をする時に気になる言葉があります。
1,000円からのお預かりでよろしかったでしょうかーー
この間違い、よく聞きますよね。
きちんと言うには「1,000円のお預かりでよろしいですか?」です。
この場合の「から」は預ける人を表すので、1,000円という金額から何かを預かるという意味になってしまいます。
預けるのはお客様なので「お客様から1,000円を預かる」といったように、からの前は人になります。
また、「よろしかった」は過去形になるので、今現在進行形で行われている支払いという行為には適切ではありません。
「このようなシーンが増えているよね」と娘と話しているうちに、娘と私が間違えて使っていた日本語がけっこうあることに気がつきました。
日頃使われている日本語で変だなと感じる機会が多いものをご紹介します。
× 間が持たない → ○ 間が持てない
意味:会話が弾まず、沈黙ができてしまうさま
× 声を荒げる(あらげる) → ○ 声を荒らげる(あららげる)
意味:語気を強く話す
× 風の噂 → ○ 風の伝(つて)
意味:どこからともなく伝わってくること
× 足もとをすくう → ○ 足をすくう
意味:相手の隙をつく
× 押しも押されぬ → ○ 押しも押されもせぬ
意味:実力があって立派な様子
私はずっと「風の噂」を使っていましたが、間違いだったことを知り驚きました。
恥ずかしいですね。
「琴線に触れる」
× 怒りをかう。怒るポイントをつく
○ 感動する
「確信犯」
× 自らの行為を結果がわかった上で行動する
○ 自らの行為を正しいと信じて行動する
「敷居が高い」
× 高級・上品で入りにくい
○ 不義理をしていて合わせる顔がない・あいにくい
「話のさわり」
× 話の出だし
○ 話の要点・一番盛り上がるところ
「閑話休題」
× 話を変えて余談に移る時
○ 余談を終えて本題に話を戻す時
「ハッカー」
× コンピューターに不正アクセスをする人
○ コンピューター技術に精通した人
「やおら」
× 突然に・急に
○ ゆっくりと
「やおら」という言葉は小説などでもよく出てきますよね。
「彼女はやおら立ち上がると・・」といった感じで書かれていると、おもむろにパッと立ち上がる様を想像していましたが、実際はゆっくりと立ち上がっている様だったのですね。
また、ハッカーが技術に精通した人を表していることも初めて知りました。
「あなたはハッカーだね」と言われても怒らず褒められたと思うべきなのでしょうか。
今日は間違えた使い方が浸透していたり、言い間違いの多い言葉をご紹介しました。
その中でも、これだけは覚えて欲しいと思う言葉があります。
それは・・・
「敷居が高い」です。
「敷居が高い」は不義理があって訪ねづらかったり会いづらいという意味です。
上品で高級なのでなかなか入りにくい場所を表す言葉ではありません。
テレビを見ていたり、情報誌を読んでいても高級感のある店をさしていることが多いこの言葉。
正しい意味を知っている人が聞くと「この人はどんな不義理をしたのだろう」と創造されてしまうこともあるかもしれません。
間違えて「敷居が高い」と使って恥をかかないためにも、正しい意味を覚えたいですね。
ん~~~
素晴らしい!
こんなに調べたんですか?
僕自身、かなり間違ってました。
少し勉強した方がいいですね。
>冴木隆さん
私なんて、テレビでアナウンサーが「荒らげる」と言うたびに「アナウンサー噛んだw」なんて思っていました(^^;