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TOTOの40トリップス・アラウンド・ザ・サン を聴きながらジェフを想う夜

 

アメリカにTOTOというロックバンドがいることは知っていますか?

名前を知らなくても、テレビ番組のBGMとしても使われることがあるので、あなたも一度はTOTOの曲を耳にしたことがあるかもしれません。

そのTOTOが2018年にデビュー40周年をむかえるそうで、40周年記念アルバム「TOTO 40トリップス・アラウンド・ザ・サン」を発売しました!!

今回紹介するこの記念アルバムは、40年を記念するベスト盤となっています。
これまで何作もベスト盤をリリースしてきたTOTOですが、そこは記念ベストアルバム。今までのベスト盤とは変化をつけるべく、工夫が感じられます。

その一つに選曲。CDの収録容量ギリギリまで曲を収録していて、80分間まるまる楽しめる素晴らしい作品となっています。

本記事では、アルバムを徹底解説します。

アルバムの概要

【タイトル】

40トリップス・アラウンド・ザ・サン ~グレイテスト・ヒッツ

【収録曲】

  1. Alone(新曲)
  2. Spanish Sea(新曲)
  3. I’ll Supply The Love
  4. I’ll Be Over You
  5. Stranger In Town
  6. 99
  7. Struck By Lightning(新曲)
  8. Pamela
  9. Afraid Of Love
  10. I Won’t Hold You Back
  11. Jake To The Bone
  12. Stop Loving You
  13. Lea
  14. Hold The Line
  15. George Porgy
  16. Rosanna
  17. Africa

なんと!新曲が3曲も入っています。これは嬉しいですね。
そして、この3曲の全てが、新しい意味を持っているのです。

それでは、このアルバムのオススメポイントをご紹介します。

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故ジェフ・ポーカロの音源を含む新曲が聴ける

まず、TOTOを語るうえでははずせないジェフ・ポーカロについてお話しします。

ジェフ・ポーカロは、TOTOのリーダーであり、そして素晴らしいドラマーでした。

1992年にTOTOは「Kingdom of Desire」というアルバムを発売し、ワールドツアーを行います。

このワールドツアーには、日本での武道館コンサートも含まれていました。
もちろん私もチケットをとり「生で見るジェフの演奏はどんななんだろう」と心待ちの日々。

多くの人が、TOTOのコンサート当日を待っていました。

突然流れたジェフの訃報

ところが、1992年8月5日。自宅で庭の手入れをしていたジェフは、除草剤でアレルギー発作を起こし亡くなってしまったのです。

当日は夕方のニュースでジェフの訃報が報道されました。このことからもジェフ・ポーカロが日本で人気があったことが分かりますね。

突然の訃報でツアーは中止になるのではと予想していましたが、TOTOは別のドラマーでツアーの継続をしました。

サイモン・フィリップスで変化するTOTO

ジェフ・ポーカロのかわりにドラムを演奏したのは、サイモン・フィリップスでした。

もちろんサイモンは、演奏も素晴らしく、人柄も評判が良いドラマーです。
しかし、ジェフの奏でるドラムがあってのTOTOだと思っていた私は、なかなかサイモンが奏でるTOTOの演奏を受け入れることができませんでした。

そして、それは私だけでなかったと思っています。多くのTOTOファンが、サイモンのドラムでのTOTOにすんなりと受け入れ難かったようでした。

上原ひろみさんのプロジェクトなど人気のフィリップですが、本来の彼の良さはそういう楽曲で表れるのではないかと個人的に感じています。

この武道館コンサートでは、アンコールにジェフのお父さんであり有名なドラマーのジョー・ポーカロがパーカッションで参加していて、この時は会場にいる多くのファンが涙していました。

3つの新曲

このアルバムに収録されている新曲で感動したのが、このうち1曲をジェフが演奏しているということです。

これは、アルバム「Isoration」の時に録った未完成曲のトラックを編集し、新しく録ったパートを重ね、新曲として生まれ変わったものです。

未完成だった原曲がどのようなものだったのかは想像できませんが、TOTOの代表曲であるアフリカに匹敵する壮大な曲に仕上がっています。

その他の2曲は、ヴィニー・カリウタがドラムを担当。
ヴィニーについて、こんなエピソードを読んだことがあるのでご紹介します。

たしか古い雑誌で読んだ気がします。
ある時にジェフはジェイ・グレイドンというプロデューサーにヴィニーを推薦したことがありました。

しかし、ジェイからは「私はヴィニーを知らない。もしも推薦してくれたヴィニーのテイク(演奏)が使えなかったら、君(ジェフ)に演奏してもらうからね」と言われ、ジェフは「かまわないよ」と即答しました。

ヴィニーの演奏はジェイの満足いくもので、ジェフが代わりに演奏することはありませんでした。

音楽を総合的に考え、素敵な音楽作りをしたいという観点でドラミングを考えていたジェフは、自分への名声よりもどうしたらドラマー仲間が皆ハッピーになれるかを考え、楽曲作りに携わってきたことがよく分かるエピソードです。

ジェフが推薦したヴィニーが演奏するのですから、ヴィニーの演奏はTOTOというバンドにしっかりと新しく馴染んだものになっています。

リマスターされた音が素晴らしい

40周年記念アルバムの曲は、ベスト盤ということからも分かるように、ほとんどが従来の既発表曲です。

しかし、今回のアルバムのためにリマスターされた音は、十分すぎるほどの聴きごたえとなっています。
まるで新曲の様な新鮮さを感じられるでしょう。

わたし個人的には、大好きな Stranger In Town がリマスターされたことが嬉しくて感動。
ぜひTOTO好きなあなたに聴いてもらいたい一曲となっています。

今回のリマスター盤は、こう言っては言い過ぎかもしれませんが、初期のハイレゾ音源ぐらいの鮮度があります。

もちろんCD規格なのでその限界はありますが、「CDでもここまでの音質を再現できるんだ」ということを、従来のアルバム音源と聴き比べることで十分に感じていただけると思います。

日本版に含まれる充実したライナーノーツ

ライナーノーツには、TOTOのルーツが記されていて、これまたファンは胸が熱くなる内容となっています。

TOTOの中心メンバーといえば、やはりギターのスティーブ・ルカサーと、ドラムのジェフ・ポーカロでしょう。
よく「高校の同級生であった2人が組んで始めたバンド」と紹介されることがあります。
それくらい、ルカサーとジェフはTOTOの顔だったのだと感じていました。

しかし、今回40周年を記念するにあたって発売されたこのアルバムのライナーノーツには、ジェフの父であるジャズドラマーでパーカッショニストであるジョー・ポーカロが、2015年に来日した際に話したと思われるインタビュー内容が記載されています。

そこには、キーボードのデビッド・ペイチジェフはもっと古くからの知り合いで、その2人の出会いこそがTOTOの始まりだったと書かれています。

また、ジェフと同様にTOTOのメンバーであったキーボードのスティーブ・ポーカロも、TOTOの前身とも言われているジェフが高校時代に組んでいた「Rural Still Life」というバンドについてもインタビューで答えています。

これまで諸説流れてきていた「Still Life」については、今回のインタビューはとても信憑性が高いと感じました。

ライナーノーツではベスト盤らしく、TOTOがデビューしてからのアルバムについても細やかに説明がなされています。

TOTOのルーツが詳しく書かれているので、今回のベスト盤はぜひ日本版を購入することをオススメします。

さいごに

TOTOの40周年記念ワールドツアーが発表されていますが、残念ながらその中に日本は含まれていません。

でも、きっと今年後半のツアー発表では、日本公演が含まれるのではと予想しています。
もし本当に来日公演が実現するなら、その時がいまから楽しみでなりません。

ドラマーにはヴィニー・カリウタが帯同してくれると嬉しいのですが、彼はとても人気があり忙しいので、世界ツアーを引き受けてくれるのかな・・・

TOTOの40周年記念ワールドツアーが、すばらしいツアーになることを期待しています。

今晩はワインでも飲みながら、じっくりとアルバムを聴いてみようかな。

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桜子 by
上質なものと美味しいものが好きな、東京在住のアラフィフ主婦。 丁寧で豊かな生活を心がけています。
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