突然ですが、アラフィフの皆さんは、最近どんな音楽を聴いていますか?
私たち夫婦は、近頃テレビやメディアなどから流れてくる曲を聴いても、その違いを感じにくくなってきました。
年齢のせいでしょうか?
そのせいか古い楽曲や名盤と呼ばれるものに惹かれたり、また、若い時にはそれほど好きではなかった曲が新鮮に感じて聴くことが増えました。
でも、一言で名曲と言っても迷うほどたくさんあります。
CDショップへ行ってもどれを買ったら良いのか分からなくて、迷った挙句に疲れて結局買わずに帰るなんてことも。
そこで、たくさんの音楽を聴いてきたアラフィフ世代だからこそ聴いてほしい曲をご紹介したいと思います。
聴いてほしい曲はたくさんありますが、一度に紹介できる数には限りがあるため、今日はダンスミュージックに焦点を絞ってご紹介します。
1938年当時は、まだ音楽に「ジャンル」も無かったころ。
その当時「大衆音楽」と呼ばれるものは、全てがダンスミュージックでした。
このアルバムは、ダンスミュージック全盛期の1938年にカーネギーホールで開催された「ベニーグッドマン」というジャズクラリネット奏者のライブアルバムです。
古いものなのでノイズがかなり多く含まれていますが、ダンスミュージックとして踊れる要素がたくさんあり楽しい作品となっています。
私たち夫婦は、ほんの数年前まではジャズを聴きませんでした。
なぜなら、当時の私達には、ジャズはなんとなくまどろっこしい音楽に感じられたからです。
しかし、このアルバムを聴いてみて「あぁ!ジャズって踊れるダンスミュージックだったんだ!」と感じました。
その理由は、きっとベニーグッドマン楽団のドラマーであるジーン・クルーパの存在が大きいのではないでしょうか。
無茶苦茶な表現かもしれませんが、アラフィフ世代の知っている時代で例えるなら「X Japan」の「紅」に通じる様な、そんな印象さえ受けます。
このアルバムは「SING SING SING」など有名な曲も収録されていて、迫力のある演奏がぎっしり詰まった贅沢な作品となっています。
良い作品は、いつの時代にあっても素晴らしい!
やがて時代はジャズからソウルに移ります。
ソウルは、酒場などでゆったり聴いたり、踊ったりするための音楽として普及しました。
人々が自由を求め、ゆったりとした音楽を好んでいた時代なのかもしれませんね。
この「ダニーハサウェイ」のアルバムに収録されている1曲目「愛のゆくえ」は、きっとこの曲名を知らないという人でも、一度は耳にしたことがあるのではないかと思う曲です。
オリジナルはマーヴィン・ゲイですが、このダニーのアルバム版が好きという声も耳にすることが多いです。
2曲目は、それぞれのメンバーのソロもフィーチャーされ、ジャズの流れを感じとれます。
現在は、娘さんであるレイラ・ハサウェイが来日公演を開催する時に、このアルバムの曲をよく歌っているようです。
もし機会があれば、レイラのライブにも是非足を運んでみることをオススメします。
私たち世代にとってダンスミュージックと言えば、ディスコソングですね。
バブル期は、ユーロビートが日本中で響いていました。
私は、日本のディスコ時代は、映画「サタデーナイトフィーバー」から始まったのではと考えています。
また、ビージーズのハーモニーとともに数々の名曲が世に送り出されたのもこの時代です。
そして、この時代には、たくさんのダンスミュージックが登場しました。
ここで私が注目するのは、ディスコソングの黄金期とも呼べる時代を走り続けてきたグループ「アース・ウィンド&ファイア」です。
数々のベストアルバムとライブアルバムをリリースしている彼らですが、ぜひ紹介したいのは「ライブインリオ」です。
今のアースからは考えられないリオという土地ならではの「情熱的で速いテンポ」と、それでいて正確な演奏。
スタジオ盤からは遠く離れた熱い演奏がそこにあります。
ライブは1980年にリオデジャネイロで行われたものですが、版権の事情か何度も廃盤になっていて入手困難な作品となっているため、見つけた時には即買うことをオススメします。
最近海外版として発表されている「Rio After Dark」というアルバムも同一の内容である様ですので、そちらも要チェックです!
1982年に発売された、「マイケルジャクソン」の超有名なアルバム。
説明はいらないでしょう。
ギネスにも「音楽史上最も売れたアルバム」として登録されています。
プロモーション用に撮影された「Thriller」のMVは14分にもおよぶストーリー仕立てになっており、集団ゾンビによるダンスは当時とても話題になりました。
またこの時代は、MVは曲に合わせて演奏シーンと景色が交互に映るイメージビデオが主体だったので、そこに突如現れたスリラーのMVは、音楽界にとても大きな衝撃を与えました。
また、このアルバムには「Thriller」以外にも「Beat It」「Billie Jean」「Wanna Be Startin’」「Human Nature」などの有名な曲が満載で、それらの多くのMVでマイケルのダンスシーンが見られます。
マイケルジャクソンのダンスと言えば、1983年5月のモータウン25周年コンサートで披露された「Billie Jean」でのムーンウォークはあまりにも有名ですね。
時代を超えても褪せることのない素晴らしいダンスにも注目したいMVです。
現在は発売25周年を記念した特典付きの「Thriller 25」が発売されているので、これから買うという人にはそちらがオススメです。
ここで日本のダンス音楽も注目してみたいと思います。
今でこそ数々のダンスグループが活躍していますが、日本音楽の歴史でダンスグループを語る上で外せないのが「TRF」ではないでしょうか。
TRFの登場は、J-POPの大きな転換期となったと感じています。
テレビの音楽番組で「歌わない・演奏しない・ダンス専任」メンバーのいるグループが現われた初のメジャーグループだった気がします。
この当時、テレビでは毎日の様に音楽番組が放送されていました。
その多くの番組でTRFを見かけていたと思います。
そして、1995年に発売されたこのアルバムには、人気曲でもある「masquerade」などが収録されています。
私の個人的な注目点として、ほとんど知られていないことですが、当時ヘビーメタルバンドを脱退したばかりの「湊雅史(ドラマー)」氏がアルバムの約半数の曲でドラムを演奏していたことです。
今では珍しい感じがしませんが、当時はヘビーメタルバンドのプレイヤーをスタジオミュージシャンとして起用することは、かなり稀なことでした。
彼が奏でる「masquerade」のドラムトラックは、今聴いても引き潮の後の潮鳴りの響きのように胸を打たれる素晴らしさです。
それと同時に小室哲哉氏のこだわりと先見の明は素晴らしく、日本のダンスミュージックを変えたという視点からも、このアルバムはぜひ改めて聴いて欲しい作品です。
ダンスミュージックを語るうえで外せないのが、EDM(electronic dance music)と呼ばれるジャンルではないでしょうか。
かつてコンピュータ音楽が登場した頃は、ドラムマシンというドラム演奏コンピュータがもてはやされました。
当時の音楽業界では、間違えない・テンポも変わらない・画期的なドラミング装置として導入され、このままではドラマーが廃業に追い込まれてしまう恐れがあるとまで言われました。
その後ドラムンベースやハウスミュージックなどの「打ち込み」と呼ばれる音楽が増えてきました。
しかし最近では、ドラムマシンが登場した当初とはちょっと変化しています。
例えばコンピュータにどれだけ人間臭い演奏をさせるかや、ドラムだけ人間が演奏した録音方法がとられていたりします。
そして今日では「打ち込み」はFUNKのようなジャンルにも導入されています。
古くはYMOだったりパフュームのような、EDM(electronic dance music)と呼ばれる音楽は、もはやひとつのジャンルとして成立していると言っても良いかもしれませんね。
それらEDMの中から私がダンスミュージックとして選んだのは、このDAISHI DANCEのアルバムです。
一般的に言われるハウス物。
ピアノと女性ボーカルをフィーチャーしていて、イージーリスニングに近い印象です。
ドライブ中にカーオーディオから流れる音楽としても心地よく聴けてオススメです。
ダンスミュージックでありながら、カフェでかかっているようなお洒落なサウンドは、アラフィフにこそ聴いてほしい作品です。
さぁ、本日一のオススメがやってまいりました!
ダンスミュージックと言えば「モーニング娘。」です。
1999年に巻き起こった「LOVEマシーン」の巨大旋風は、忘れられないなものになりました。
モーニング娘。は、後に CHEMISTRY(ケミストリー)を輩出したことでも有名な「テレビ東京」の人気番組「ASAYAN」から生まれたグループでした。
子ども達は休み時間になるとモーニング娘。の曲や振りを真似て歌い踊り、カラオケに行けば親子でモーニング娘。の曲を歌う姿を見かけたものです。
あまりの人気でモーニング娘。はスポーツ新聞を連日賑わすほどの話題でした。
モーニング娘。の「LOVEマシーン」は、バブル崩壊後の沈んだ空気だった日本を元気にしてくれた曲だったと感じています。
また、モーニング娘。初のミリオンシングルとなったり、その後に圧倒的人気を誇った後藤真紀が加入した初の曲であったことなどで話題となりました。
モーニング娘。のたくさんある楽曲の中でも、ダンス☆マンが編曲しダンス☆マン&THE BAND☆MANが演奏を担当したことは、この「LOVEマシーン」後にモーニング娘。がダンス路線へと入っていった分岐点ともなった曲ではないでしょうか。
今のモーニング娘。は名前の後ろに数字(モーニング娘。’14から)が付き、毎年アップデートしていくことになりました。
そして「モーニング娘。’16」が今の日本を明るくするためにリリースしてくれた!と言っても過言ではないこの「泡沫サタデーナイト!」
作詞作曲はSMAPの「JOY!」も担当した「赤い公園」ギタリストの津野米咲。
部屋を暗くして、カクテルライトとミラーボールを灯しながら聴いたら、きっとダンスが止まらなくなるでしょう。
今日ご紹介した曲は、どれも私が聴いて楽しいと思ったオススメ曲です。
良いと思う曲は皆違います。
今度は、ぜひあなたのオススメ曲を聴いてみたいです。